「ベロンとダービッツ？ われわれは二人のうち片方を獲得する可能性がかなり高くなっている」
これは、インテルの補強についてのマッシモ・モラッティの言葉である。インテルが中盤に加えようと考えているダービッツ。現在の契約が切れることを考えると、ダービッツは移籍金ゼロで獲得できることになる。本人が要求している年俸額は３５０万ユーロ（約４億７０００万円）である。交渉はすぐにでもまとまる可能性があり、スペインリーグ終了後の月曜日か火曜日には、おそらくダービッツの移籍が決定するだろう。
ダービッツとインテルとの接触は、ユベントスが彼の放出を決めた冬の時点から始まっていた。インテルは１月の移籍期間に彼を獲得しようとしたが、ユベントスは直接のライバル（インテルはその時点で首位から７ポイント差で、アウエーでユベントスとの直接対決を制したばかりだった）の補強に手を貸すことを望まず、ダービッツはバルセロナに行くことになった。
彼の加入後のバルセロナは劇的な復活を見せ、中位以下の位置から現在の２位まで順位を上げることになった。だが、ダービッツが非常によくチームになじんだとはいえ、バルセロナはインテルと同様の報酬を彼に保証することはできない。
ダービッツのイタリア復帰には、個人的な復讐（ふくしゅう）を果たしたいというもう一つの理由もある。ダービッツは７年前にミランに失格のらく印を押されたことをいまだに納得しておらず、ユベントスに続いてミランの宿敵であるインテルでも、自らの価値を見せつけたいと望んでいるようだ。
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