ほんの数週間前までは、ユベントスとダビド・トレゼゲの別離はもはや確実になったと見られていた。だが、ユーベに残りたいというトレゼゲの発言を受けてクラブ側もその要望に応えようとしており、2009年までの新たな契約を彼に提示している。年俸は500万ユーロ(6億6000万円)で、さらに500万のボーナスが付くことになる。バルセロナがトレゼゲと合意していた仮契約の有効期限は7月15日までとなっており、バルサは追い詰められている。
バルセロナにも、チェルシーにも行くことはない。かなりの確率で、ダビド・トレゼゲは2004−05シーズンにも白と黒のユニホームを着てプレーしているだろう。もともとトレゼゲとユベントスの関係が悪化したのは、トレゼゲが年俸の低さに不満を漏らし始めてからのことだった。トレゼゲはその埋め合わせとしての契約更改を要求したが、ユーベ側が拒否したため両者の間には大きな亀裂が入り、そこにバルセロナが介入してきた。バルセロナはトレゼゲとの仮契約にまでこぎつけていたが、その期限は7月半ばで終了する。7月15日までにバルサとユーベが移籍の合意に達しなければ、この仮契約は効力を失うことになる。
今ではユベントスはビエリの獲得が容易ではないことを悟り、ジラルディーノに関してもトレゼゲの代役を務めるにはまだ少々未熟だとの判断を下した。そこで、トレゼゲとの交渉は突然再開されることになった。折れたのはユベントスの方だ。現在の契約(2005年6月まで)から4年間の延長となる新たな契約をトレゼゲに申し出た。年俸500万ユーロに加えて“ボーナス”も500万ユーロという条件で、これまでの数年間の低年俸の埋め合わせをする内容となる。トレゼゲがこの申し出を断るとは考えにくい。
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