【レアル・マドリー、ビエリ獲得へモリエンテスとのトレードを提案=スペインL】

レアル・マドリーは本気でクリスティアン・ビエリの獲得に動いている。マッシモ・モラッティインテル元会長)がユベントスとの交渉に応じる構えを見せたことは、レアルに対してもビエリの移籍の可能性はあると確信させる結果となった。スペインでのうわさによれば、レアルは移籍金の支払いに加えてモリエンテスインテルに譲り渡す可能性があるとのことだ。モリエンテスもこの移籍に乗り気らしい。
マドリーへと続く道はこれまで以上にはっきりとしてきたようだ。ユベントスがビエリに興味を示したおかげで、レアルも彼に移籍の可能性があるということを知り、本気で獲得を狙い始めた。ユベントスはまだボボ(ビエリの愛称)をトリノへ連れてくることをあきらめたわけではないが、最終的にトレゼゲが残留するということになれば、その計画は無かったことになるだろう。モラッティとビエリがどちらも躊躇(ちゅうちょ)していたところに、ちょうどいいチャンスがやって来たようだ。ユベントスへの移籍はある意味ではいい話ではあったが、同時にファンの支持を得にくい移籍でもあり、誰も責任を負いたがってはいなかった。
インテルにとっては、ビエリをレアル・マドリーに移籍させる方がはるかにいい。レアルの側ではもうビエリを獲ると決めたようだ。毎年恒例となった大型補強を行えることになるフロレンティーノ・ペレス会長も、高評価のFWを手に入れられるカマーチョ監督も、誰もが満足できる補強だろう。ロナウドとは一緒にプレーしたことがあるため、チームになじむ上での問題も少ない。多額の移籍金に加えてモリエンテスを手に入れられるモラッティも、世界最大級の権威あるクラブに移籍できるビエリ自身も満足だろう。ザッケローニは? 彼にとっても悪い話ではないだろう。来季もインテルの監督が彼であるとすれば、だが……。
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