【ラツィオがインテルのマテラッツィに誘い=セリエA】

スタムがミランへ移籍したことで、ラツィオは代わりのDFを探している。マンチーニ監督が獲得を希望している選手の中でも、トップに位置づけられるのがインテルマルコ・マテラッツィ。今季は、チリッロを殴ったことによる出場停止や負傷のため、苦難のシーズンを送っており、ミラノを去る可能性はある。交渉はすでに行われており、マテラッツィが年俸の引き下げに同意するのであれば、話はまとまることになりそうだ。
マンチーニは以前からマテラッツィを高く評価している。今季は同選手にとって厳しいシーズンであり、グラウンドよりもスタンドで過ごす時間の方が長いほどだった。筋肉の故障が相次いだのに加えて、インテルシエナ戦では負傷欠場していたにもかかわらず、試合後の混乱の中でチリッロにパンチを食らわせてしまう。インテルパトロンであるマッシモ・モラッティも、この行為は「重大なことだ」とマテラッツィを非難していた。スポーツ判事からは2カ月の出場停止処分を受け、UEFA(欧州サッカー連盟)もこの決定を追認することになった。だが復帰したシーズン終盤には活躍を見せ、ユーロ2004(欧州選手権)のメンバー入りも果たした。
マテラッツィラツィオへの移籍のうわさは、昨シーズンにもあった。スタムとのトレードというものだったが、主にラツィオ側が反対したため実現には至らなかった。今ではシナリオは変化している。スタムはミラノへ行くことが決まったが、行き先はインテルではなくミラン。一方、マテラッツィに対するマンチーニの高い評価は変わっていない。交渉が一気に進展する可能性はある。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040531-00000017-spnavi-spo.html