【インテル 俊輔に移籍オファーへ】

セリエAの強豪インテルが、レジーナMF中村俊輔(25)の獲得に乗り出すことが28日、明らかになった。移籍時期は来夏で、完全移籍の移籍金1200万ユーロ(約15億6000万円)年俸は100万ユーロ(約1億3000万円)。日本進出を押し進める同クラブは、技術と創造性にあふれる中村にほれ込んで、既に獲得プロジェクトをスタートさせた。(ミラノ・富田龍特別通信員)
中村のビッグクラブ移籍の夢が実現する。スクデット(リーグ優勝)13回を誇るセリエA屈指の強豪インテル関係者は「来年は中村獲得に向けて動く」と明言した。既に来季移籍市場に関して本格的な調査を開始しており、日本人は中村にターゲットを絞った。中村がインテルの獲得リストに最初に挙がったのは今年2月。インテル電通と、同2月7日から06年8月30日まで日本国内におけるマーケティング権の独占エージェント契約を締結。当時から天才レフティーに興味を抱いていた。
獲得への動きが具体化したのは、6月のコンフェデレーションズ杯がきっかけ。同クラブの元カリスマDFで、現在も大きな発言力を持つベルゴミ氏は「中村はビッグチームでプレーするにふさわしい選手。コンフェデ杯で最もいい印象を持った」とコメントしており、年明けから接触を図る。前述の通り、インテルは日本・アジア進出を図っており、来年中にクラブ公式サイトに日本語サイトを開設する予定。マーケティング部門の戦略も獲得の動きを後押ししている。
1月にはラツィオから、MFスタンコビッチセルビア・モンテネグロ代表)を獲得することが決定的。中村はスタンコビッチやパスクアレ、キリ・ゴンザレス(アルゼンチン代表)とポジション争いをすることになる。レジーナのエンジ色ユニホームからインテルネラッズーロ(黒と青)へ“衣替え”。中村は29日にも日本をたち、イタリアへ。シーズン後半はケガからの巻き返しを図る。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2003/12/29/03.html