【アーセナルが雪辱 5−1でインテルを下す=欧州CL】

インテルにとってチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出への道は厳しくなった。ホームのハイバリーインテルに0−3の敗戦を喫していたアーセナルだが、アウエーのサン・シーロで5−1の大勝を収めて見事に復讐を果たした。
敗れたインテルも、決して一方的にやられたわけではない。前半の戦いぶりは決して悪くはなかった。インテルは立ち上がりから中盤を支配しようと試み、またディフェンスからのロングボールでマルティンスとビエリの2トップにチャンスを供給しようとしていた。特に若いマルティンスの動きは軽快。ビエリからも意気込みは感じられたが、ややプレイが雑な面もあった。
前半のアーセナルはあまりペースが上がらず、主にインテルの攻撃を止めることに専念していた。だが、先制したのはアーセナル。25分、ピレスとのワンツーでパスを受けたティエリ・アンリのゴールだった。マテラッツィもディフェンスに入ったが及ばなかった。
この時間帯は統率の乱れていたインテルだが、幸運の助けもあって32分にはクリスティアン・ビエリが同点ゴールを奪う。シュートはDFキャンベルの太ももに当たってコースが変わりゴールインした(ビエリは喜ぶ様子を見せなかった)。
後半開始直後の49分にはフレディ・リュングベリのゴールでまたもや試合が動く。インテルは必死に反撃を繰り出し、アーセナルに強いプレッシャーをかけていたが、ゴール前での決定的なチャンスは少なかった。負傷したDFカンナバーロがピッチを去り、不調だったFWファン・デル・マイデに代わってFWクルスが登場。この時点ではインテルは同点に追いつくことができると思われた。
アーセナルは苦しみながらも耐え抜き、85分にはカウンターからアンリが決めて3点目。すでに肉体的に消耗していたインテルはこの失点で精神的にも崩壊し、ブラジル人MFエドゥに4点目(87分)、ロベール・ピレスに5点目(89分)を許した。インテルのディフェンス陣はもはや棒立ちで、気持ちはすでに最終戦のアウエーゲームへと向かっていた。キエフでは何が何でも勝たなければならない。
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