中盤のレジスタ(司令塔)をずっと探していたインテルは、“ブルヒータ”(小さな魔法使い)ことフアン・セバスチャン・ベロンこそがその適役であることを願っている。2004−05シーズンにインテルのユニホームを着る彼が、イングランド移籍後ではなく、過去にイタリアにいた時のようなプレーをしてくれることを。
この日は入団発表が行われた。
「前からイタリアに戻りたいと思っていたし、インテルでプレーすることにも興味があった。これまでは機会がなかったが、今こそそのタイミングがやってきたんだと思う」
年俸を減らしてまでチェルシーからミラノへ来る理由となったのは、インテルの会長らの説得によるところが大きいという。
「ファッケッティ会長やマルコ・ブランカ、レレ・オリアーリのおかげだ。また、快く交渉を行ってくれたチェルシーのフロントのおかげでもある。それにマッシモ・モラッティとも話をして、彼がいかにインテルを愛しているか、いかにチームやファンのためになることをしたいと望んでいるかがすぐに分かった。彼の熱意は僕にもよく伝わってきた」
また、インテルの次期監督や自身の調子についても話した。
「今年は苦しい1年間だったが、インテルは僕に信頼を寄せてくれた。できる限りその信頼に応えられるよう頑張りたい。近いうちにザッケローニ監督に会うだろう。僕が来たことがマンチーニの監督就任につながるとは思っていない(注:マンチーニは現役時代にラツィオでベロンと共にプレーしていた)。今の調子は100パーセントだ。ポジションはこれから自力で手に入れなければならないが、それだけの力があるということを見せられると思う」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040610-00000015-spnavi-spo.html