クリスティアン・ビエリの移籍に向けたインテルとユベントスとの交渉に無理やり邪魔者が割り込んできた。スペインのレアル・マドリーである。レアルは、補強のため数多くの選手をリストアップし、数日前にスタッフをイタリアに送り込んできた。スペインでのうわさによれば、リストに名前が挙げられているのはフランチェスコ・トッティ、エメルソン(共にローマ)、ファビオ・カンナバーロ、クリスティアン・ビエリ、マルコ・マテラッツィ(共にインテル)、アルベルト・ジラルディーノ、マッテオ・フェラーリ(共にパルマ)といった選手たちだそうだ。
まず第一の目標はビエリ。レアルの派遣した二人のスタッフが先日ミラノを訪れ、1600万ユーロ(約21億6000万円)という好条件のオファーをオーナーのモラッティに伝えた。ビエリ本人に対しては、年俸750万ユーロ(約10億1250万円)での3年契約が用意されている。モラッティは、ユベントスからのオファー内容に完全に満足してはいないため、レアルのオファーも検討しているところだ。
結果はビエリ本人の意思に大きく左右されることになる。彼はスペイン行きに惹かれながらも、ユベントスであれば数多くの勝利を挙げることができるということも確信している。ロナウドと一緒にプレーできるというのも魅力だが、混乱に満ちた今シーズンの汚名を返上するためイタリアに残りたいという気持ちもある。
スペインとイタリアでの移籍を成功させてきたブロンゼッティと代理人のティッリは、最近インテルのテクニカルディレクターであるブランカやオリアーリに会っており、1600万ユーロという巨額のオファーを仲介している。
またレアルは、今シーズンしばしばディフェンス陣が困難に晒されたということもあり、このポジションを補強するため大物選手に探りを入れている。カンナバーロやマテラッツィにも移籍を打診しており、二人のうちどちらかをサムエルのパートナーに据えたい考えだ。ミラノを去ってスペインへ向かうのはビエリだけにとどまらず、交渉の規模は拡大される可能性もある。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040606-00000012-spnavi-spo.html