４位を確保したことにより、よほどのことがなければアルベルト・ザッケローニ監督はインテルに留任することになる。２００４−０５シーズンに向けたチームを作っていくのは彼の仕事となるだろう。まずはファバッリ（ラツィオ）とカンビアッソ（レアル・マドリー）の獲得が近いうちにクラブから発表されることになる。ビエリの居場所がインテルにあるとは考えにくい。彼に関しては獲得してくれるクラブを探している状況だが、年俸が高額なこともあり移籍先を見つけるのは簡単なことではないだろう。
監督とビエリとの対立は、インテルにとって都合の良いことに最後の２試合では“凍結”されていたが、今は状況を明らかにする必要がある。この問題に加えてアドリアーノとの共存が難しいこともあり、インテルはビエリを放出する方向にますます傾いていくだろう。
問題は移籍先を見つけることだ。ビエリの今シーズンの出来は決して良いと言えるものではなかったし、チェルシーのロマン・アブラモビッチももはや彼には興味を持っていない。ユベントス、ミラン、ローマなどへの移籍のうわさもあったが、モラッティはピルロやセードルフなどの過去の例を踏まえて直接のライバルチームの補強に手を貸すことは避けたいと考えている。
インテルの補強に関しては、ベロンをめぐって重要な動きがあるかもしれない。チェルシー所属のベロンはミラノを訪れており、インテル首脳陣との会談を予定している。唯一の疑問点は彼のフィジカルコンディションだ。１月に行った腰の手術からの回復が確認できれば、２００４−０５シーズンのインテルの中盤の柱は彼となるだろう。
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