インテルはホームでソショーと0−0で引き分け、UEFAカップのベスト16へとこまを進めた(第1戦も2−2で引き分けていたが、アウエーゴール2倍ルールで勝ち抜けが決まった)。
インテルのディフェンス陣はよくまとまっていたが、後半の途中からはやはり今シーズンのインテルらしい不安定なプレーも見られた。活躍が目立ったのは何度かファインセーブのあったGKトルド。ビエリは試合終了間際に相手選手にひじ打ちを食らわせ、厳しい判定で退場となったが、イエローカードで済ませてもいいプレーだった。
ザッケローニはビエリをトップに置き、クルスとキリ・ゴンサレスがその左右を支える。ソショーのラコンブ監督はサントスとフローのツートップを起用。インテルは序盤に攻勢を見せた。前半7分にはクルスからボールを受けたビエリが狙ったが、GKグナンファンが体を伸ばしてセーブ。15分にはキリ・ゴンサレスのコーナーキックが直接ゴールを襲ったが、これもキーパーが落ち着いて対応した。その直後にはビエリがゴール前でフリーになったが、グナンファンがうまく飛び出してセーブし、詰めていたクルスにもシュートを許さなかった。
17分にはペドレッティの直接フリーキックが枠の外へ。25分にはザネッティがエリア外からのミドルシュートを狙ったが、これもキーパーに阻まれた。インテルの攻撃は実を結ばず、逆に38分にはカウンターからピンチを迎える。イザベイの右からのクロスにマシューが合わせ損ない、戻ってきたボールをイザベイが狙ったがシュートは枠を外れた。いずれにしてもイザベイはオフサイドだった。
後半になっても試合展開は変わらない。インテルは攻め続けるが、ファンはあくまで醒めた目でそれを見守る。49分にはオカンがエリア内でチャンスを迎えたが、時間をかけ過ぎてしまい、シュートはDFに弾かれた。53分には負傷して倒れているオカンを無視してオルマがシュート。これに怒ったインテルの選手たちがオルマに詰めかかっていく。アダーニが特に怒っていたが、周囲の制止を受けて何とか平静に戻った。
67分、サントスの惜しいシュートをトルドがセーブ。インテルは動揺し始め、ソショーが自信を強めていく。75分にはサントスのシュートがアダーニの背中に当たってコースが変わったが、トルドが冷静にセーブした。77分にはクルスにチャンスが訪れたがシュートは弱かった。86分、ビエリがフラチェズへのひじ打ちで退場。ソショーはさらに勢いを増したが、インテルは最終ラインでよく持ちこたえていた。3分間のロスタイムを経て試合終了のホイッスル。インテルにとってはプレッシャーから開放された瞬間だった。週末のローマ戦に向け、インテルは多少は落ち着きを取り戻すことができた。
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