【インテルサポーターの破壊活動 クルバは容認、公式クラブは非難=セリエA】

インテルのサポーターが割れている。一部の過激なファンが行った、クリスティアン・ビエリの所有する店やファビオ・カンナバーロがかつて所有していた店に対する破壊行為は、インテルのサポーターグループに二つの対照的な態度を取らせている。公式団体のインテルクラブ組織センターはこの事件に対する厳しい非難を表明しているが、伝統的に過激なファンの巣くつとなっているクルバ・ノルドは犯人への理解を示している。
サポーターグループの代表者であるフランコ・カラビータはこうコメントした。
「クルバ・ノルドはこの事件から距離を置いている。ただ言えるのは、怒りが頂点に達し、仕事場や道端やスタジアムで(他のクラブのファンから)馬鹿にされることに耐え切れなくなった者がいる、ということだ」
襲撃の的となった店のそばで発見された紙には、「我慢は終わった。お前たちはインテルにふさわしくない。われわれの街のサポートを受ける資格はない」などと書かれていた。カラビータはこの内容に理解を示している。
「それほど厳しい内容だとも思わない」とカラビータは言う。
「この怒りの原因となったのは選手たちだが、彼らは恥ずかしいとも思っていない様子だ」
クルバ・ノルドはクラブに対する抗議方法をすでに考えているようだ。
「今の選手たちをこれ以上試合に出さないよう要求するファックスをクラブに送るようメンバー全員に頼む。あの選手たちは、もはやインテルのユニホームを着るべきではない。若手からベテランまで、全員だ。最近加入したばかりのアドリアーノスタンコビッチ、ファン・デル・マイデなどは除外してもいいが、それ以外は全員駄目だ。ファケッティプリマベーラ(ユース)の選手たちをプレーさせろ」
インテルクラブ組織センターの責任者の一人ファウスト・サーラは全く異なる意見を持っている。
「われわれはこういった行動を非難する。明日はバスを用意し、ソショーまで行ってチームを近くから支えるつもりだ。あの夜の事件のようなことは行き過ぎであり、非難するしかない」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040226-00000008-spnavi-spo.html