ユベントスのGM(ジェネラル・マネージャー)ルチアーノ・モッジは、インテルからスタンコビッチとスタムを横取りする計画を練っている。インテルとユベントスの両クラブとの契約にサインしたスタンコビッチを公の場で糾弾したモッジだが、この件に関する調査局からの出頭命令には体調不良を理由に応じなかった。彼はまだラツィオの主力選手2人をトリノに連れてくる望みを捨てていない。1200万ユーロ(約15億7200万円)に加えて、ミッコリまたはディバイオのレンタルというオファー内容を用意している。
移籍市場の王者であるモッジは、スタンコビッチとスタムを獲得することを決してあきらめてはいない。2人がインテルのユニホームを着ることになれば、モッジにとっては耐え難い屈辱だろう。モッジは火曜日にローマを訪れ、ラツィオのロンゴ会長とデ・ミータGD(ジェネラル・ディレクター)に会ったが、これもこういった視点から見る必要がある。インテルは調査局の裁定結果を待ちつつ様子を見ている。スタンコビッチはモッジが訴えた通り、両クラブと仮契約を結んだため出場停止処分を受ける可能性があるのだ。モッジはそうしてインテルが足を止めているスキを狙おうとしている。
インテルは念のため、ウディネーゼのチリ代表MFピサーロも確保した。ピサーロは呼ばれれば喜んでミラノにはせ参じるだろう。モラッティ(インテル元会長)は、スタンコビッチが6月末限りでラツィオとの契約を終えフリーになるという事実に付け込んで移籍金の引き下げを狙っている。また、スタンコビッチ自身がトリノよりミラノを気に入っているというのも強みである。スタムも友人のダービッツやファン・デル・サール(共に元ユベントス所属)の助言をもとにインテルに傾きつつあるようだ。
モッジは手をこまねいていることをやめ、1200万ユーロのオファーを準備した。これで7月に2人を獲得できるようラツィオを説得しようとしている。さらにミッコリまたはディバイオをラツィオにレンタルする意思があることも明らかにされた。ラツィオはむしろマレスカと現在テルナーナでプレーしているチリ人ヒメネスのレンタルを望んでいるようだ。マレスカとヒメネスなら、前者2人より年俸が低いためラツィオの新たな経営方針と一致するのだ。
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