【アドリアーノが復帰ゴール=ウディネ?ゼ対パルマ戦詳細】

アウエーのフリウリスタジアムでリーグ戦復帰を果たしたFWアドリアーノが、パルマに勝ち点1をプレゼントした。
イタリア・セリエA第17節、ウディネ?ゼ対パルマの一戦は、前半22分パルマのDFフェラーリオウンゴールウディネーゼが先制したが、パルマは決してあきらめず、後半35分にアドリアーノがヘディングを決め、同点とした。
前節でインテルを破ったパルマが、ウディネのフリウリスタジアムに乗り込み、連勝を狙う。スパッレッティ監督率いるウディネーゼは、決して侮れない強敵である。FW陣に負傷者を抱えるスパッレッティ監督は、唯一出場可能なファバをワントップに据え、その後ろにヨルゲンセンヤンクロフスキーがサポートをする。チリ人MFピサーロは、負傷欠場を強いられた。パルマジラルディーノのワントップで、中盤にはフィリッピーニ、マルキオンニ、ブレッシアーノ、ドナデル、バローネという布陣。アドリアーノはベンチからのスタートとなった。
試合は、序盤から両チームが真っ向勝負を繰り広げる見ごたえのある展開。6分には、ヤンクロフスキーが最初の決定的なシュートを放ったが、フェラーリに当たってコーナーキックに。パルマは、ジラルディーノが反撃を図る。そして、前半9分にウディネーゼに絶好のチャンスが訪れる。ヨルゲンセンのクロスにファバは届かなかったが、ムンタリが飛び込んでシュート。決定的な場面だったが、パルマのGKフレイがファインセーブで阻んだ。ウディネーゼは優勢に試合を進めるが、攻撃に決定力を欠く。パルマは、常にカウンターを狙うも、ディフェンス面では苦しかった。
22分、ウディネーゼの攻撃が突然のようにゴールに繋がる。アルベルトのクロスをパルマDFのフェラーリがアンラッキーなボールタッチで自陣ゴールに入れてしまい、ウディネーゼが先制した。その直後、ウディネーゼは再び幸運に助けられた。30分にはパルマジュニオールフリーキッククロスバーの上へ。密集した中盤では、ボールを巡って激しい戦いが繰り広げられ、両チームのワントップ(ファバとジラルディーノ)はなかなか容易にそこを抜け出せなかった。戦術面での展開が色濃く続いていく。
前半終了間際には、立て続けにスタジアムが沸き上がる。まずはフェラーリペナルティーエリア内でミスを犯し、冷や汗をかいたが、フレイがファバより先にボールを奪った。続いてブレッシャーノの惜しいシュートが、ウディネ?ゼGKデ・サンクティスの両腕の中に収まる。優勢に試合を進めたウディネーゼがリードして、前半を折り返した。
後半から、いよいよアドリアーノが登場。パルマプランデッリ監督は、前線の破壊力を増そうとした。だが、ウディネーゼは攻撃こそ最大の防御とばかりに前に出て、パルマは前進することができない。
10分には、ヤンクロフスキーがエリア外からシュートを狙ったが、フレイがファインセーブ。12分には、フィリッピーニの完璧なクロスにジラルディーノが合わせたが、クロルドルップが見事にゴールを守った。その1分後には、ヨルゲンセンにチャンスが訪れたがシュートを外してしまう。15分のブレッシャーノのフリーキックも、わずかにポストの外側だった。パルマは徐々に勢いづき、ウディネーゼは後退していく。緊迫した雰囲気だった。ウディネーゼもチャンスを狙い続けており、特にムンタリが起点となった時にはパルマを大きなピンチに陥れた。アドリアーノはそれほど目立たなかったが、虎視眈々(こしたんたん)とチャンスをうかがう。
32分にジュニオールのクロスにジラルディーノが頭で合わせたが、惜しくも同点はならず。パルマにとっては、魔法にかけられたかのようにゴールが遠い夜だったが、その状況を打開したのがアドリアーノ。35分、ブレッシャーノのコーナーキックに対してGKデ・サンクティスの飛び出しが遅れ、アドリアーノがヘッドで押し込み同点とした。
39分にはウディネーゼヨルゲンセンに勝ち越しのチャンスが訪れたが、絶好のポジションからのシュートは、ポストの横に外してしまう。両チームとも間延びし、攻守の交代が頻繁になる。40分のジラルディーノのヘディング、その1分後のロシーナのシュートも決まらず。ロスタイムには、クロルドルップが惜しくもゴール前のボールを押し込めなかった。最後は、アドリアーノの強烈なフリーキックデ・サンクティスがはじき出す。そのまま1−1で試合終了を迎えた。
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