【ミランか、インテルか? ブラジルの新生・ファビアーノ】

23歳の天才ストライカーは、今まさに転機を迎え、国際的に大きな一歩を踏み出そうとしている。
サンパウロFCのFWルイス・ファビアーノは、ミラノにある2つのチームのうち、どちらに移籍するか迷ってはいる。だが、かつてのチームメイトであるカカの後に続こうとしているようだ。
ファビアーノは、ブラジルサッカー界の代表的なストライカーである。現在サンパウロFC所属の彼は、ブラジル代表チームへの切符を手にし、彼を獲得することを切望して止まないインテルミランが覇を競うイタリアサッカー界への進出も視野に入った、重大な時期に直面している。
最近では、ジンバ(ゴイアス)とブラジル全国選手権で得点王の座を競っているファビアーノ。この2人は、1997年にエジムンド(当時バスコ・ダ・ガマ所属)が達成した29ゴールという歴史的な快挙を塗り替え、今もその記録を更新中だ。
ファビアーノはカカにならって、イタリアのクラブと契約する可能性がある。インテルミランが、彼との契約に興味を示しており、すでに交渉を開始している。今後、どちらに移籍するかは不明であるが、代理人のホセ・フエンテス氏は『SPORT』誌に次のようにコメントしている。
ルイス・ファビアーノの未来は、イタリアサッカー界にある。実際、たくさんのオファーがあり、インテルもその一つだ。サンパウロFCが、カカと同時期にファビアーノを放出することに反対したのには納得がいく。しかしファビアーノ自身の意思は、ヨーロッパの一流クラブでプレーすることだ」
ミランは、ルイス・ファビアーノ、そしてサントスFCのヘナート、ジエゴの動きをチェックするため、ゼネラル・ディレクターのアリエード・ブライダ氏をブラジルに送った。同氏が、それぞれのチーム練習を見学したことによって、うわさが広まった。
一方、サンパウロFCのマルセロ・ポルトガル・ゴーベア代表は、インテルミランの活動が激しくなってきていることを認識した上で、以下の声明を発表している。
「われわれの目的は、来春から始まる次のリベルタドーレスカップで、ルイス・ファビアーノに主力選手としてプレーしてもらうことにある。ファビアーノとは1500万ドル(約16億円)の違約金を盛り込んだ条項を含む、2006年までの契約を交わしてる。クラブ間で合意しない限り、彼を放出することはない」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20031218-00000012-spnavi-spo.html