【逸機続いて1次敗退 波大きいインテル】

サッカーの欧州チャンピオンズリーグは、10日で1次リーグを終了。前回ベスト4のインテル・ミラノディナモ・キエフウクライナ)と引き分け、B組3位で欧州連盟(UEFAカップに回ることになった。
「いい試合をした。いいリズムで進め、アウエーの状況の中で、受けに回ることも少なかった。だが、たくさんあったチャンスを決められなかった」。キエフ戦の後、ザッケローニ監督は首をひねった。
攻めながら得点が奪えなかった。エースのビエリが厳しいマークにあってイライラを募らせ、バランスを崩す。後半に投入されたマルティンスも個人プレーに走りがち。後半23分にセットプレーから先制して奪った1点のリードを、残り5分でふいにした。
同監督の「すっきりしない。内容からすれば、結果はもっといいはずなのに」との言葉が、今のチームの弱点を端的に表している。高い個人技がうまくかみ合えば付け入るすきのない展開で圧倒する。半面、一つ間違えば統率を失う「波の激しさ」も見える。
10月に就任した同監督の下、リーグ戦では序盤の低迷を脱し、優勝争いに加わるところまできた。だが、本当の強さを取り戻したと言うには、まだ早いかもしれない。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20031211-00000026-kyodo_sp-spo.html