【アーセナルへの愛を表現 2得点2アシストのアンリ】

何くわぬ顔でスーパープレーを披露する。それがアンリだ。負ければ1次リーグ敗退が決まるインテル戦で2得点2アシスト。アーセナルの大黒柱は「一生懸命戦って勝ち点3を取った。それだけ」と、さらりと言ってのけた。
真骨頂はゴール前左での2つのプレー。1−1の後半4分、ペナルティーボックス内で向き合った相手DFを鋭い2度の切り返しでかわし、ゴール前にいたユングベリの得点を演出した。
 ベンゲル監督が「試合を決めた」と言った後半40分の3点目は、並走してきた相手をフェイントでかわしゴール。まるで大人が子どもを相手にしているような鮮やかさだった。
かつてユベントスに所属したこともあるアンリは、イタリア人記者の質問に答えた。「イタリアへ復帰はない。ロンドンとアーセナルに対する愛がある」。これがアンリのモチベーションの核なのだろう。
0−3で敗れたホームでの第1戦の借りも返し「あれがアーセナルだと思われたくなかった」と自分のチームに対する誇りを強調したアンリ。「イングランド内では安定した強さを誇るが欧州では勝負弱い」とされる悪評も、今季こそ返上するつもりだ。(ミラノ共同)http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20031126-00000005-kyodo_sp-spo.html