【レッジーナ、インテルに6失点の大敗=セリエA】

インテルレッジーナ相手に大勝を飾った。DFファビオ・カンナバーロが前半33分に試合の均衡を破ると、さらにFWオバフェミ・マルティンス(前半42分)、FWアンディ・ファン・デル・マイデ(後半5分)、MFファリノス(後半15分)、FWフリオ・クルス(後半21分)、FWクリスティアン・ビエリ(後半30分)が次々とゴールを重ねた。
この試合の舞台となったのは、サン・シーロフランコ・コロンバ率いるレッジーナが、インテルのホームに乗り込んだ。3連勝を狙うインテルは、DFマルコ・マテラッツィとMFエムレを欠き、マルティンス、DFダニエレ・アダニ、DFジョバンニ・パスクアレらがスタメンに名を連ねた。一方のレッジーナは、若手のFWステファノ・ダッラクーアをベンチに残し、ワントップのFWダビド・ディ・ミケーレの背後にMFジャコモ・テデスコ、MFカルロス・パレデス、MFフランチェスコ・コッツァという布陣。
序盤からインテルはペースを上げ、攻勢に回る。レッジーナもタフでスピードある中盤を生かして反撃を狙っていた。前半4分、6分とビエリが二度ゴールを狙ったが、シュートの狙いは定まらなかった。前半10分にはレッジーナのDFアンドレア・ソッティルが肉離れのためリタイアし、代わってDFステファノ・トリージが登場。
続いて、インテルのファン・デル・マイデの惜しいシュートは、GKエマヌエレ・ベラルディがセーブ。前半19分にも同じような状況でファン・デル・マイデが狙ったが、これもベラルディが阻む。なかなか調子の上がらないインテルだったが、その中でもファン・デル・マイデは最も元気に動き回っていた。一方、ビエリはペナルティエリア内でのハンドでイエローカードを受ける。レッジーナは慎重に戦っていたが、ディ・ミケーレがあまりにもエゴイスティックなプレーに走っていたこともあり、攻撃面での怖さはなかった。インテルもリズムを変えることができず、攻撃の組み立ては相手に読まれるばかりだった。唯一の打開策と思われたのは、ロングレンジからのシュート。それがインテルの先制ゴールにつながった。前半33分、カンナバーロの素晴らしい右足シュートが、ベラルディを破りサン・シーロは熱狂に包まれた。
レッジーナも同点ゴールを狙って反撃に転じ、ゴール前の混戦からコッツァがシュートを放ったが、決めることはできない。前半42分には、逆にインテルマルティンスが、相手2人に競り勝って冷静にシュートを決め、リードを2点に広げた。続いてレッジーナディ・ミケーレが右足ボレーを放つが、インテルのGKフランチェスコ・トルドがファインセーブ。ここまで低調なプレーに終始したビエリがブーイングを浴びる中、前半は2−0で終了した。
後半開始時のメンバーチェンジはなし。レッジーナが一瞬の抵抗を見せたものの、後半5分には好調なプレーを続けていたファン・デル・マイデから、インテルの3点目が生まれた。この後、MFクリスティアーノ・ザネッティに代わりファリノスが、コッツァ、パレデスに代わりステファノ・ダッラクーアとフリオ・セサール・レオンが登場。後半13分には、そのダッラクーアがチャンスを迎えたが、ゴール前での信じられないミスで決定機を逃してしまった。
チャンスを逃せばピンチが訪れる。後半15分、復活を果たしたファリノスが、ファン・デル・マイデのアシストから4点目を記録。もはやレッジーナに抵抗する力はなく、インテルは落ち着いて試合を進めることができるようになった。両チームともに間延びする中、後半21分には途中出場のクルスが、GKベラルディまでドリブルで抜き去って5点目。それほど好調ではないインテルに、容易に試合を支配されてしまったレッジーナのあきらめの早さは、今後に向けて不安が残る。後半30分にはビエリが6点目。レッジーナにとっては最悪の夜となった。
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