スペインのバルセロナが、セリエＡ・インテルのイタリア代表ＦＷクリスティアン・ビエリ（３０）の獲得争いに参入してきた。ビエリは今シーズン終了後にミラノを去ることが確実で、国外への移籍を考えているとみられている。だが、行き先は必ずしも、現在うわさされているロマン・アブラモビッチのチェルシーに決まったわけではない。アトレチコ・マドリーで活躍した彼に対し、バルセロナもリーガ復帰を誘いかけようとしている。
ビエリの高額な年俸を支払うため、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、スペインの複数の実業家から経済的な“協力”を取り付けようと動いている。ビエリの年俸は７００万ユーロ（約９億円）で、３年契約を要求している。チェルシーなら金銭的な問題はなさそうだが、以前バルセロナにレンタル移籍していたインテルのチームメート、フランチェスコ・ココの勧めもあって、ビエリはバルセロナ移籍に傾きつつあるという。
ビエリが加入するとなれば、パトリック・クライフェルトはバルセロナを去ることになるが、インテルへトレードされることはまずないだろう。インテルはクライフェルトに興味は持っておらず、パルマのアドリアーノや（おそらく）シュツットガルトのケビン・クラニーに狙いを定めるはずだ。
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