【インテルがホームでロコモティフと引き分け=欧州CL】

5日に(現地時間)行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)、グループリーグ第4節。インテル(イタリア)のアルベルト・ザッケローニ監督がグラウンドに送り出したメンバーは、やや意外なものだった。左サイドには予想されたジェレミー・ブレシェではなくトーマス・ヘルベグ。ディフェンスではファビオ・カンナバーロマルコ・マテラッツィに加えてダニエレ・アダニが起用され、クリスティアン・ビエリアルバロ・レコバの2トップにキリ・ゴンサレスが絡む形となった。
ロコモティフ・モスクワをホームに迎えた試合は、序盤は互角の展開。インテルは9分にピンチを迎えたが、エフセエフのシュートは惜しくも失敗に終わった。そして試合の均衡は突然のように破られる。ビエリから絶好のパスを受けたレコバがうまくボールをコントロールし、左足のシュートでGKオフチニコフを破った。
このゴールによって、インテルの楽な試合展開になるかと思われた。相手の攻撃を待ち構え、カウンターで追加点を狙っていく。22分にはキリ・ゴンサレスが左サイドから最高のラストパスを供給したが、ビエリは絶好のポジションにいたにもかかわらず、シュートを大きく外してしまった。ロコモティフも攻撃を続け、コーナーキックは何本も獲得したが、シュートを撃つには至らなかった。インテルはカウンターからレコバキリ・ゴンサレスが何度かチャンスを作ったが、ビエリのシュートは枠をとらえることができない。インテルが1点をリードしたまま前半は終了した。
後半には試合の流れが一変し、ロコモティフがインテルを自陣にくぎ付けにしてGKフランチェスコ・トルドの守るゴールに襲い掛かる。同点ゴールが生まれたのは必然の展開だったが、ゴール自体はラッキーなものだった。54分、ロスコフのシュートがマテラッツィに当たり、コースの変わったシュートをトルドはどうすることもできなかった。
その後は両チームともにゴールを狙い、試合は白熱していく。よりゴールに迫ったのはインテルの方だったが、ビエリのシュートは2本続けてオフチニコフに阻まれてしまい、またしても決定的なチャンスをものにできなかった。2本目はゴール前わずか1メートルの距離からのシュートだった。
76分、レコバが負傷のためクルスと交代。インテルの攻撃はその後も正確性を欠き、キリ・ゴンサレスも絶好のチャンスで相手にボールを奪われてしまう。それがこの試合最後のチャンスだった。見ごたえのある戦いをした両チームにとって、結果的には妥当な引き分けだったが、ホームでの引き分けはインテルにとって歓迎すべき結果ではない。それでもアーセナルディナモ・キエフを破ったため、インテルはグループ首位をキープしている。
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