【英雄ロスコフを絶賛】

インテル・ミラノFCを3-0で下したFCロコモティフ・モスクワのユーリ・セミン監督は、勝利の立役者として主将のドミトリ・ロスコフを試合後に大絶賛した。「今日のロスコフのプレーには敬服するね。ボールを奪われることは決してなかったし、絶妙なパスも何本か通した。それに守勢に回ったときはディフェンス陣のサポートもこなしたし、立派なパフォーマンスだった」

インテルは唖然
昨シーズンのロシアリーグを制したロコモティフはこの試合、開始わずか2分で得点を挙げ、キックオフ直後に相手に挑戦状をたたき付けた。この得点以降ロコモティフは快調に試合を進め、後半には更に2点を追加した。
序盤でのゴール
セミン監督は「序盤のゴールには大分助けられたね。インテルはカウンター攻撃を扱うのに慣れていない。それに今日の試合では前がかりだったから、後ろにスペースが空いていたんだ。でも、試合開始直後のゴールがなかったら、もっと難しい試合になっただろうね」と言う。
「堂々たる試合」
「堂々たる試合をしたうちの選手達を祝福したいね。どの選手も普段通りの力を発揮したし、サポーター達にこんな勝利をプレゼント出来たのが嬉しいよ。うちはクリエイティブなサッカーをするという点でインテルを上回ったんだ。勝利が必要な試合だったんだけど、見事に勝てたね」
守備面での問題
だが、勝利に興奮する一方で、インテルに攻められた時に対処しきれなかったことが何回か合ったことを監督は認めている。「前半はディフェンス陣の中央で問題を抱えていたんだ。だから後半からはオレグ・パシニンを投入した。お陰ですぐに修正出来たし、インテルはその後全くチャンスが作れなかったね」
喜ぶホフロフ
また、この試合で3点目を決めたMFドミトリ・ホフロフは、この勝利が選手達にとっては大きな意味を持つと言い、「僕のサッカー人生の中でも一番の試合の一つだね。チームにとって最高の思い出の一つになることは間違いないと思うよ。ホームでの試合で勝ち点を必要としていて、試合開始直後からアタックしたんだけど、ラッキーにもすぐに点が取れた。それで相手がショックを受けちゃったから、それからはほとんど問題なくプレー出来たよ」と述べてい
警戒を忘れず
しかし、そんなお祝いムードの中でもセミン監督は警戒を忘れておらず、「勝ったし、素晴らしいサッカーをしたんだから、お祝いしてもいい。でも、インテルはまだこのグループを首位で勝ち抜く有力候補だからね。向こうは勝ち点6を既に奪ってるけど、うちはまだ4しか挙げられていない」と述べている。またホフロフも意見は同じようで「これからは先のことに集中しないと。グループリーグを突破しなきゃね」としている。
「難しい試合」
一方、GKセルゲイ・I・オフチンニコフはこの日の試合での出来を冷静に見ていて、自分たちの代わりにサポーター達を称賛している。「難しい試合だったし、すべての気力を使い果たしたよ。まだ3試合あるけど、それをどうこなすかに全てはかかってるんだ」
12人目のプレーヤー
「今日は取り立てて特別なことをした訳じゃない。ホームで勝っただけだし、それもファンのお陰だからね。今日はファンのみんなが12人目のプレーヤーだったよ、本当に。この喜びに飲み込まれちゃいけないんだ。まだ決勝トーナメントに出るための戦いは終わっていないからね。今日の勝因は、自分たちのチャンスをものにして、相手を封じ込めたことだよ」
ベルデッリ氏はがっかり
一方、インテルは今週これからアルベルト・ザッケローニ新監督の下でチームの立て直しを行う。今日の試合で監督代行を務めたコッラード・ベルデッリ氏は普段ユースチームの監督を務めているが、ロコモティフ戦後は当然のごとくがっかりしていた。「前半はロコモティフ相手に全くチャンスを作れなかった。いい攻撃の形も何度か作ったけど、最後の詰めで余りにもミスが多すぎたね。それにロコモティフはディフェンスからアタックへの切り替えがとても速かったよ」

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