【インテル アーセナル3発撃破!】

今季もイタリア勢が強い!欧州チャンピオンズリーグ1次リーグの開幕節の残り8試合が17日に行われ、昨季ベスト4のインテル・ミラノイタリア)が新加入のFWフリオ・クルス(28)の先制ゴールなどで敵地で3―0とアーセナルイングランド)を撃破した。ユベントス(イタリア)は2―1でガラタサライ(トルコ)に勝利。16日のACミランラツィオと合わせて、イタリア勢は出場4チームすべてが白星スタートを切った。
敵地ハイベリーにインテル・サポーターの力強い歌声がこだました。開幕節屈指の好カードは予想外の一方的な結果。クーペル監督が「ほぼパーフェクト。アーセナルが悪かったのではなく、インテルが本当に素晴らしかったのだ」と胸を張れば、モラッティ会長も「孫の代まで語り継ぐべき午後だ」と大喜びだった。
苦戦が予想された。FWビエリとFWレコバの二枚看板を負傷で欠き、舞台はイタリア勢が過去に一度も勝っていないハイベリー。しかし、代役や新戦力がチームに力を与えた。前半21分にスローインから一瞬のスキを突いてボローニャから加入したクルスがゴール。24分に相手のクリアボールをアヤックスから移籍のMFファンデルメイデが豪快なボレーで突き刺すと、41分には18歳のナイジェリア人FWマルティンスが、至近距離からの強烈なシュートで勝負を決めた。
組織的な守備も光った。前線からのプレスとパスコースを消す的確なポジショニングで相手のパスミスを誘発。素早いカウンターにつなげた。ファンデルメイデは「ここは簡単な場所じゃないけど、終わってみれば楽勝だったね。3度のチャンスで3点取って、あとはよく守った」と会心の笑みを浮かべた。
 昨季は準決勝でACミランとのダービーマッチに敗れた。同国のライバル勢も快調な滑り出しを見せたが、今季こその思いは強い。「今季のチームはバランスがいい。こういう試合ができれば、ずっと先まで進める」。バレンシア時代に2度の決勝進出を経験している名将は、すでに確たる手応えをつかんでいる。
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