ラツィオとの契約が切れたジュゼッペ・ファバッリを獲得したのに続いて、インテルは引き続き守備陣を補強するためスカウトを行っている。現時点での第一目標はポルトのDFリカルド・カルバーリョであり、イタリア代表DFファビオ・カンナバーロの後継者として彼を獲得する可能性もある。カンナバーロは別の選手を獲得するためのトレード要員として放出されるかもしれない。チェルシーもカルバーリョの獲得に動いており、現ポルト監督のモリーニョを新監督に迎えるという点で優位に立っている。
カルバーリョは26歳のセンターバックで、ポルトガル国内ではラツィオのフェルナンド・コウトの後継者と目されている。昨シーズンのUEFAカップ優勝に続いて今季はチャンピオンズリーグ決勝進出を達成したポルトの快進撃の立役者の一人である。彼の移籍金は1000万ユーロ(約13億4000万円)ほどになると見られているが、インテルは移籍金の一部としてパラグアイ代表DFカルロス・アルベルト・ガマラをポルトに譲り渡すかもしれない。
カルバーリョはフィジカル面が強く、空中戦ではほぼ無敵。攻撃の組み立てに参加する能力も高く、それこそが現在のインテルのDF陣(コルドバ、マテラッツィ、カンナバーロ)に欠けている点でもある。
だが、インテルはチェルシーに注意しなければならない。サムエルをレアル・マドリーに奪われてしまったアブラモビッチは、必死になってセンターバックを探している。現ポルト監督のモリーニョはクラウディオ・ラニエリの後を継いでチェルシーの監督となる見込みであり、秘蔵っ子のカルバーリョに移籍を納得させるのは難しいことではないだろう。能力的には間違いなく高いものを持った選手であり、インテルは彼を獲得するためには急いで交渉を進める必要がある。
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