インテルはチャンピオンズリーグ(CL)、パルマとラツィオはUEFAカップへ。ペルージャは残留プレーオフに回り、モデナとエンポリはセリエBへの降格が決まった。セリエA最終節の第34節は、最後の最後まで気の抜けない展開の末こういった結果に終わった。
インテルはエンポリに3−2(アドリアーノが2ゴールの活躍)で勝利を収め、チャンピオンズリーグへの出場権を獲得。パルマとラツィオもそれぞれウディネーゼ(4−3)とモデナ(2−1)に勝利を収めたが、UEFAカップ出場で満足しなければならない結果となった。驚異的な巻き返しを見せたペルージャはアンコーナに1−0で勝利を収め、セリエB6位とのプレーオフ出場を達成。リッピ監督のラストゲームとなったユベントスはアウエーのシエナ戦で勝ち点3を獲得(3−1で勝利)してシーズンを締めくくった。
サンシーロでのミラン対ブレシア戦(ミランが4−2で勝利)は、ミランのリーグ制覇とロベルト・バッジョのラストゲームを記念する試合となった。また、ウディネーゼ戦で4ゴールを記録したパルマのジラルディーノをわずか1点差で押さえ、シェフチェンコが24ゴールで今季の得点王となった。
■エンポリ 2−3 インテルエンポリは残留に望みをつなぐためには勝ち点3を必要としていた。インテルもパルマとラツィオの結果を気にせず4位に入るためには勝たなければならなかった。そういった前提条件のもと、両チームは序盤から激しいぶつかり合いを見せた。先制したのはホームのエンポリ。前半17分、ルッキーニの左足シュートでリードを奪った。これで試合はますます活気づく。バンヌッキのシュートがポストをたたき、マルティンス、キリ・ゴンサレス、アドリアーノらが決定的なチャンスを無駄にしたのに続いて、前半終了間際にはアドリアーノが同点ゴール。ポストぎりぎりへの見事なヘディングシュートだった。後半にはけが明けのマルティンスに代わってレコバが登場。62分、そのレコバがフリーキックを直接決めてインテルが逆転に成功した。試合を決めたのは、やはりインテルの10番アドリアーノ。69分、相手3人を置き去りにし、キーパーもかわして空っぽのゴールにボールを流し込んだ。スコアは3−1となり、インテルのチャンピオンズリーグ出場とエンポリの降格が確実に。83分にロッキが1点を返すも無駄に終わった。
プランデッリ率いる若きパルマは、チャンピオンズリーグ出場の夢を果たせなかった。ウディネーゼに4−3で勝利を収めたものの、4位には届かなかった。前半はシーズン前のテストマッチのような雰囲気だったが、後半に入ると意外にもアウエーのウディネーゼがクロルドルップのゴール(56分)で先制。パルマも黙ってはおらず、エースのジラルディーノが60分と72分に決めて2−1と逆転した。ウディネーゼはヨルゲンセンのゴール(75分)で再び同点に。パルマに勝利をもたらしたのは、さらに2点を追加(78分、86分)したジラルディーノの活躍だった。欧州選手権への代表招集もあるかもしれない。見所の詰まった後半は、92分のヤンクロフスキーのゴールにより4−3で終了。だが、ジラルディーノの4ゴールの爆発もむなしく、パルマはUEFAカップ出場で満足しなければならない結果となった。
■ラツィオ 2−1 モデナ
ラツィオがモデナのディフェンスを崩すには17分で十分だった。均衡を破ったのはコッラーディ。至近距離からのシュートにGKザンコペはなすすべもなかった。モデナはこれで混乱に陥ったようで、後半開始後4分にはラツィオが追加点。これでモデナの降格が事実上決定した。2点目はブラジル人セーザルの15メートルからの左足シュートだった。84分にはアモルーゾがPKを決めてモデナが1点を返したが、もはや遅すぎた。2−1で勝利を収めたラツィオはUEFAカップに出場。モデナはセリエBに滑り落ちた。
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