【ユベントスが決勝へ、インテルはまたしても涙=コッパ・イタリア】

コッパ・イタリア準決勝の第2戦、インテルユベントスとのゲームは信じられないような展開となった。120分間のゲームの中ではゴールが4つ、退場者が1人、ポストやバーに当たるシュートが2本。主審のあいまいなジャッジをめぐる小競り合いや決定的なゴールチャンスの失敗も無数にあった。ロスタイムのゴールで延長戦にもつれ込み、最後はPK戦を5−4で制したユベントスが決勝進出。決勝の相手はラツィオで、試合は3月17日と5月12日に行われる。
先手を取ったのはインテル。前半6分、GKキメンティの飛び出しのタイミングがずれたチャンスを生かして、アドリアーノが先制ゴールを奪った。まだまだ時間は十分に残っており、試合の先は読めなかった。ユベントスは攻撃を組み立ててシュートを放つもののゴールには繋がらず、インテルは効果的なカウンターを仕掛ける、という展開となる。22分にはビエリのシュートがゴールポストを直撃。さらに36分にはキリ・ゴンサレスミドルシュートクロスバーに当たった。
前半終了間際から後半にかけて、ユベントスは順にトレゼゲネドベドデルピエロと主力を投入。コルドバネドベドにファールを犯すと、ペッレグリーノ主審はコルドバに退場を命じた。その直後には、逆にエムレがゴール前でモンテーロに倒される。PKかと思われたが主審は笛を吹かず、インテル一色のサン・シーロはグラウンドの中も外も怒りに包まれた。選手たちはすっかり熱くなってしまい、集中力が乱れ、スペースが増えていく。ユベントスデルピエロがヘディングでGKフォンタナを破って2−1と逆転に成功した。インテルは必死に反撃を仕掛け、何度か惜しいチャンスを作った後、最後はエムレのヘディングからキメンティの弾いたボールをアダニが拾って無人のゴールへ流し込んだ。時計はすでに後半50分を指していた。この同点ゴールにより、疲れ切った両チームはさらに延長戦を戦うことになる。
シルバーゴール方式の延長戦だったが、両チームにゴールを奪う力は残っていなかった。エムレトレゼゲは負傷しながらも歯を食いしばってプレーを続ける。プレーのリズムは遅くなっていく。ユベントスがボールを支配するものの、インテルの砦を崩すことはできなかった。
PK戦では両GK(フォンタナとキメンティ)が苦戦を強いられ、インテルのファリノス、アドリアーノスタンコビッチ、ヘルベグ、ユベントスデルピエロマレスカネドベド、レグロッターリェがすべてシュートを成功させる。そしてインテル5本目のビエリのシュートも良いコースに飛んでいたが、これをキメンティが見事なセーブ。最後はミッコリがゴールを決め、ユベントスを13度目のコッパ・イタリア決勝へと導いた。
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