【インテル、再びロナウドを狙う=セリエA】

インテルロナウドの関係の再燃は、単なる想像上のことではないかもしれない。インテルの関係者がマドリーを訪れ、レアルとの交渉の下地を作ろうとしているようだ。目的には、ロナウドだけではなく、カンビアッソも含まれている。ユベントスも狙っているアルゼンチン人MFだ。レアルからインテルに対する未払い金が存在することも、ロナウドをミラノへと向かわせる一因となる。また、清算のバランスを取るためにビエリもこの交渉に絡んでくる可能性がある。
ロナウドインテル復帰のうわさは、これまでの数カ月間にも何度も聞かれたことだが、それらは主に“ゴシップ”のレベルだった。しかし、今回は現実的な根拠があると感じられる。最初にその兆候を見せたのはロナウド自身。インテルの監督にザッケローニが就任したとき、「いつかインテルに戻るかもしれない」とコメントしていた。また、アドリアーノインテルに復帰した直後にロナウドをミラノに呼びたいと語った。
パルマからアドリアーノが加入したことでザッケローニは攻撃陣に変化を加えたが、まさにこの変化が元になってロナウド獲得というアイデアが生まれてきた。ビエリの放出が濃厚ということもあり、インテルのフロントにとってはアドリアーノロナウドのコンビで前線を構成できれば夢のような話だ。とはいえ、決して実現不可能な夢ではない。金曜日にはインテルの関係者が交渉の下地を作るためマドリーを訪れているのだ。
経済的な面では、レアルがインテルからロナウドを獲得した際の未払い金があるため話が早い。ソラリがインテルに移籍しなかったことによる1000万ユーロ(約13億3000万円)も含めて、レアルはインテルに対してまだ2750万ユーロ(約36億5750万円)を支払わなければならない。かなりの額だが、そのおかげでロナウドの移籍交渉はスムーズに進む可能性がある。
また、インテルはボボ・ビエリとのトレードを提案するかもしれない。ミランが獲得を拒否し、イングランドへの移籍も難しいため、ビエリの移籍先として残された数少ない選択肢の一つがスペイン行きということになる。さらに、交渉はそれで終わりではないだろう。インテルはレアルとの契約が今季末で切れる23歳のカンビアッソもぜひ獲得したいと考えている。彼もまたヨーロッパ中が欲しがっている選手である。ともかく、インテルの第一目標はあくまでロナウドだ。今回こそは本当に復帰が現実となるかもしれない。
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