【ミランがビエリの獲得を画策?=セリエA】

国内リーグでの首位の座を固め、チャンピオンズリーグの再開を待っているミランスクデットセリエA優勝の盾)獲得の可能性が高まってきたこともあり、クラブ首脳陣は、現場をしっかりとサポートしながら集中力を高く保とうとしている。これまでのところシーズンは順調に進んでいるが、チームのレベルを維持するべく、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は早くも来シーズンに向けた動きを開始している。
スペインでは、レアル・マドリーエステバン・カンビアッソが、6月に赤と黒のユニホームを着ることになると確実視されている。
 カンビアッソは1980年生まれのアルゼンチン人(イタリア国籍も保持)で、レアルとの契約が切れる今シーズン末に、ミランと年俸250万ユーロ(約3億3000万円)の4年契約を結ぶことになるという。だが、ミラノにはその兆候は見られない。アンチェロッティ監督がカンビアッソを気に入っているのは確かだが、第一希望はあくまでローマのブラジル人MFエメルソンである。エメルソンは、2005年に終了するクラブとの契約延長を拒み続けている。シーズン終了後、ミラノへ移籍する可能性は高いと見られており、実現すればミランはますますブラジル色を強めることになる。
攻撃陣に関しては、モデナのディオマンシ・メディ・カマラ、モナコのダド・プルショが以前から補強の候補に挙がっていた。モデナは、ガッリアーニの助けを得てマキンワを獲得した経緯もあるだけに、カマラはミランに来ることになりそうだ。一方のプルショ獲得の可能性は低くなったが、ブラジル人(ポルトガル国籍も取得している)マリオ・ジャルデウを獲得するといううわさもある。ジャルデウがアンコーナで調子を取り戻せば、ミランにとっては、これまで欠けていた高さのあるFWを移籍金無しで獲得するチャンスとなる。国際レベルでの経験という面でも、問題はないだろう。
さらにミランは、レッチェのウリエ・アクセル・セドリック・コナンにも興味を持っていると見られる。1983年生まれのコートジボワール人で、将来に向けた良い投資となるだろう。しかも、同じレッチェ所属のブルガリア人アタッカー、バレリー・ボイジノフ(ローマ、ユベントスインテルが狙っている)よりも移籍金ははるかに低くて済む。
最後に、最も旬なうわさである、クリスティアン・ビエリについて触れておこう。
ミラノで行われた選手によるチャリティ基金の紹介の場で、ビエリはミラン首脳陣のガッリアーニ、ブライダに会い、30分以上にわたって話をしていた。これが交渉の第一歩だとうわさされており、ミラン側から今後の交渉の基礎となる条件が提示されたのではないかと見られている。
ビエリ自身も、この話に魅力を感じているようだが、宿敵ミランへの移籍をインテルに認めさせるのは容易なことではないだろう。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040204-00000017-spnavi-spo.html