【スタンコビッチ、アドリアーノ、ダービッツ:インテルの未来計画図】

インテルレアル・マドリーになろうとしている。スタンコビッチアドリアーノダービッツ??少なくとも今後の補強のうわさに挙げられている選手たちの名前を見ればそう思われる。
来シーズンに向けた動きを活発化しているインテルは、おそらく1月に加入するとみられるデヤン・スタンコビッチ(25歳/ラツィオ)に続いて、アドリアーノ(21歳)も手に入れることになるようだ。経営危機にあるパルマから2800万ユーロ(約38億円)で買い取ることになっているのだ。だが、この二人の加入により、モラッティ会長は出費の一部を穴埋めするためにクリスティアン・ビエリを売却しなければならない。一方、中盤に関してはエドガー・ダービッツ(30歳/ユベントス)からの返事も待たれている。
移籍市場が動き始めているが、その中心となっているのは数カ月前からうわさに上っている選手たちである。スタンコビッチアドリアーノ、そしてビエリ。現時点ではビエリの行き先は不明だが、2004−05シーズンのインテルに彼の居場所はないようだ。アドリアーノに加えて、インテルの攻撃陣にはレコバ、ファン・デル・マイデ、クルス、マルティンスといった面々がそろっている。彼らはインテルの長期的計画の中心となることができる選手たちだが、現在のビエリはその中には入れないようだ。
ビエリは数カ月前からインテルでの状況に不満を持っており、プレーへの意欲を失っているように見える。ボローニャ戦でのベンチスタートは、彼がもはやチームを引っ張る存在ではないことを象徴している。また、今季のインテルはビエリ抜きでも重要な試合に勝つことができている。
ビエリの行き先は、スペインあるいはイングランドになるだろう。アブラモビッチチェルシーは常に移籍先の候補に挙げられている。チェルシーに移籍するとなれば、クレスポと再びチームメートとなり、プレミアリーグという未知の舞台に挑むことになる。
ビエリが放出され、スタンコビッチアドリアーノが加入するほかに、新生インテルに加わると見られているのがエドガー・ダービッツである。シーズン終了後にはユベントスを出る見通しだが、かつてうわさのあったローマへの移籍の可能性は低くなっている。スタンコビッチやC・ザネッティ、J・サネッティとともに協力な中盤を構成することになるだろう。モラッティはできる限りの投資を行うという考えだが、ルシアーノ、キリ・ゴンサレス、ブレシェらを始めとして現在の状況に不満を持っている選手たちの放出も予定している。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20031221-00000009-spnavi-spo.html