【インテル、快勝で3回戦を突破 2004年8月24日(火)】

スイス王者のFCバーゼル1893を本拠地サン・シーロに迎えたインテル・ミラノFCが4-1と快勝し、2試合合計得点5-2でUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ進出を決めた。

変更は1人のみ
インテルロベルト・マンチーニ監督は、エステバン・カンビアッソの代わりにエドガー・ダービッツを起用。それ以外は、敵地で1-1と引き分けた11日の第1戦と同じメンバーを並べた。2トップも同じコンビ、ブラジル代表FWアドリアーノウルグアイ代表FWアルバロ・レコバという布陣で臨んだ。
アルゼンチン人コンビ
一方、バーゼルクリスティアングロス監督は、マティアス・エミリオ・デルガドを外し、マイル・ステリョフスキを中盤に配置。2トップには、こちらも第1戦と同じくフリオ・エルナン・ロッシクリスティアンヒメネスというアルゼンチン人コンビを置いた。
アドリアーノが先制
ホームのインテルは、立ち上がりから攻勢を仕掛けた。早くもキックオフ直後には、レコババーゼルのGKパスカル・ズベルビューラーに懸命のセーブを強いる。インテルのサポーターが歓喜に包まれたのは、そのすぐ後だった。デヤン・スタンコビッチの完ぺきなパスがバーゼル守備陣を切り裂くと、これを受けたアドリアーノがファーポスト側へシュート。地を這う正確な一撃が決まり、インテルが先制した。
追加点はスタンコビッチ
そのまま試合を支配し続けたインテルは13分、アドリアーノとの巧みなワンツーから、スタンコビッチが見事な右足のシュートで追加点を奪った。これで2点をリードしたインテルだったが、その後も攻撃の手を緩めない。レコバの左足から放たれたロングシュートが、再びズベルビューラーを襲う。しかし、必死のセーブを強いられたものの、これはズベルビューラーが防いだ。
美しい連係
26分には、バーゼルのキャプテン、ムラト・ヤキンが強烈なフリーキックを放ったが、GKフランチェスコ・トルドがゴール横にはじき出した。その5分後、インテルは3点目を奪うチャンスを迎える。右サイドでアドリアーノとゼ・マリアが美しい連係を披露し、最後はスタンコビッチがシュート。しかし、絶好の位置から狙ったものの、これはゴール横に外れた。対するバーゼルは前半終了間際、今度はマリオ・カンタルッピのフリーキックで襲い掛かったが、このボールはゴールポストをかすめていった。
素早い逆襲
だが後半4分、バーゼルが1点を返す。ペナルティーエリア内で左サイドからのクロスを受けたステリョフスキが、ドリブルでスタンコビッチを抜き去り、右足で正確なシュートを決めた。それでもインテルは、その4分後に再び2点差とする。スタンコビッチからのパスをペナルティーエリア手前で受けたアドリアーノが、数ステップ踏んでから左足でシュート。低く抑えた鮮やかな一撃が、再びバーゼルゴールに突き刺さった。
勝負あり
その数分後、今度はレコバの左足がさく裂し、インテルが勝負を決定付けた。ファン・セバスティアン・ベロンのロングパスを受けたレコバは、反転すると、ゴール前18メートルの位置からネットを揺らした。

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