上へ下への大騒ぎ
ギリシャではポルトガル戦に興奮した国民の皆様が携帯電話をかけまくって回線を飛ばしてしまったらしい。ちなみに街中は、御想像の通りでございます。
ちょっと奥さん、大変よ〜
ユーロ2004・グループA:ポルトガル 1-2 ギリシャ

ポルトガルの得点:94分クリスティアーノホナウドドス・サントス・アヴェイロ
ギリシャの得点:7分ジョルゴス・カラグニス、51分pアンジェロス・バシナス

ルイス・フェリペ・マデイラ・カイェーロ "立花警部"
「前半は多少のカウンターを混ぜて彼らの組織を切り崩そうと考えたんだけど、2つとパスが繋がらなかった。中盤なんてマークがベッタリついて何も出来なかったと言っていい。しかもあれだけ早い時間帯に点をとられたら、ただでさえ難しい試合をより一層困難にする。おまけに後半の立ち上がりはペナルティだよ。あれで全てのリズムを失ったと言ってもいいかもね。ギリシャは2点ももらって凄く冷静に守れたはずさ。慌てず普通にやっていればイヤでも勝てたよ。でも、まだ2試合あるわけだから何も絶望する必要はないさ。敗因?負けるような試合じゃなかったはずなんだけど、向こうはたったの2回のチャンスをゴールに結び付けてしまった。このレベルでミスをしたら必ずこうなる。とりわけ中盤で不用意にボールを失ったら確実に失点するんだ。期待していたファンの皆さんには申し訳ないと言うしかない」
アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ "デコ"選手
「どう考えても2点失う試合じゃないよ。でも真剣勝負で先手をとられたら追い付くのは極めて難しいんだ。崩壊?そんなもの感じている時間はないよ。すぐに次の試合があるんだ。この試合の分岐点?先制点よりペナルティの方が心理的ダメージは大きかったかもしれないな」
ジョルゴス・カラグニス選手
ギリシャはホスト国を盛り上げるエサとしか見られていなかったろう。でも僕らは戦う為にここへ来たんだ。向こうは見るからにナーバスだったし、失うもののない僕らはそういう心理を存分に活用させてもらった。もちろん今日は少しだけ喜ぶけど、何かを成し遂げたわけじゃない。たった3ポイントじゃ次のラウンドへは進めないんだ」
セオドリス・ザゴラキス選手
ギリシャの人は誰もがこの勝利を誇りに感じていると思う。この2年間、懸命に働いてきたことがやっと報われたよ。今日の試合で僕らがポルトガルより遥かに中身のあるチームだと分かってもらえたはずさ。相手が何を言っても関係ない。僕らは勝つべくして勝った。やるべきことをやったんだよ」
ステリオス・ジャンナコプーロス選手
「まるで夢のような理想的スタートだね。誰もギリシャが開幕戦でホスト国を破るなんて予想しなかったろう。断言するけど、おそらく誰1人として考えてすらいなかったはずだ。今日の試合は我が国の歴史に惨然と輝く1ページになるね」
ミハリス・カプシス選手
ギリシャはとっとと国へ帰るだなんて口にしてた人々に、ざまあみろと言い返してやりたいな。僕らは偶然やラッキーでここへ来れたわけじゃない。ビッグカントリーのようなグレイトなフットボールはやっちゃいないけど、人知れぬ苦労を長い間積み重ね、自力でここへ辿り着いたんだ。それがこの試合であって、ピッチじゃ誰も嘘をつけないことを証明したのさ」
キング・オットー
「おそらくギリシャの歴史の中でも最大の勝利だろう。この1週間叩き込んできた戦略と戦術が実を結んでくれて喜んでいる。国民の皆さんへのメッセージ?今こそ誇らしく国旗を飾る時だと強く言わせてもらう (笑)。ギリシャの全ての家々に国旗がはためいていたら心から幸せだな気分になれるな。でも我々にはまだ試合が残っている。今日と同じ結果を出せるよう、これに安心せず気を引き締めて行きたい」
ルイス・フェリペ・スコラーリ "フェリポン"コーチ
「こういう短いトーナメントにおいて最も重要なのは初戦だ。次の試合は我々の生死を左右する大決戦となるだろう。もちろんこの結果は本当に悲しいよ。しかし、これがフットボールであり、どのチームにも起こり得るものなんだ。誰も負ける為にピッチに出てきやしないが全てに勝てるわけでもない。敗因は、コントロールする術を失ったことかな。ギリシャが最も望んでいたものを自ら提供してしまったツケだよ。つまり、それは中盤でのミスだ。そのせいで彼らは得点を獲ただけでなく、自信や確信をもつかんでしまった。後半も全く同じだね。自分達のパスミスから始まったペナルティだ。このレベルで2点リードしたら安心して守れるだろう。現にギリシャはそうした。最後まで組織を崩さず、粘り強く我々の攻撃を跳ね飛ばした。そういうことだよ。勝つ為の方法論を持つ事も大事だろう。しかし同時に負けた時の対処も知っていなくてはこの仕事はできない。我々はそれを理解しているつもりだ」

主審:ピエールルイジ・コッリーナ、イタリア

インテルラツィオ
いつものインテル・ニュースを耳にしたボボは「マンチーニが来るなら歓迎だ」とほくそ笑んでいるらしい。なおインテルミハイロヴィッチ選手やセサール選手とも水面下で交渉を行なっている模様。
アレッサンドロ・ネスタ選手
「マンチョが出る事になっても誰も不思議がらないだろう。それぐらいラツィオのクラブとしての状況は悪化しているんだ。僕らが売られることでどうにかなるとは思っていたんだけど、どうやら選手には隠していたものが多々あったらしいね。とにかく今はクラブとして延命してくれることが最大の願いであって、タイトルだとかそういう次元の話をする場合じゃない。誰でもいいから早く正常な姿に戻して欲しいな」
クリスティアン "ボボ" ヴィエリ選手
「新聞がどこまで本当の事を書いているか分かったもんじゃない。けど、それを差し引いてもマンチーニの就任は歓迎だよ。ただ彼が来たからってベンチとピッチを行ったり来たりするオレのインテルでの暮らしがガラッと変わるとは思えないけどな」