【ユベントスとインテル、エメルソンをめぐる争い=セリエA】

ローマのブラジル代表MFエメルソン(28)をめぐってユベントスインテルによる争奪戦が繰り広げられる。彼がローマを去ることは確実で、すでに以前からユベントスとの間では契約の合意に達している。一方のインテルの戦略は、まずローマとのクラブ間での合意を取り付けるというものだ。ローマのセンシ会長とインテルのオーナー、モラッティは非常に良好な関係にあり、センシとしてはエメルソンをインテルに移籍させたいと望んでいるようだ。逆に、ユベントスのジェネラル・ディレクターであるモッジとローマとの関係は良いとは言えない。ダービッツをめぐる2シーズン前の“無礼”はまだ遺恨を残している。
ローマはエメルソンと引き換えにクリスティアーノ・ザネッティまたはファビオ・カンナバーロのどちらか1人、プラス金銭をインテルに要求したようだ。ザネッティは以前からファビオ・カペッロのお気に入りであり、ローマに移籍すれば出戻りとなる。カンナバーロであれば、レアル・マドリーへ移籍したサムエルの穴を埋めることになる。
エメルソン自身がユベントス移籍を希望し、すでに契約の合意に達している一方で、ローマは彼をインテルに移籍させたいと望んでいるのだ。火曜日にはエメルソンと代理人ジウマール・ベロスが初めてインテルの首脳陣と話し合いを行ったようだ。インテルはエメルソンに対して年俸300万ユーロ(約4億円)での4年契約を提示する準備がある。
これと平行して、インテルエドガー・ダービッツ獲得のための交渉も進めている。最終的なオファー条件は年俸350万ユーロ(約4億7250万円)での3年契約というものであり、これ以上金額を上げることはできない。あとはダービッツ本人がインテルバルセロナレアル・マドリーマンチェスター・ユナイテッドの中からどのクラブを選ぶかにかかっている。ユーロ2004(欧州選手権)開幕までにはダービッツは決断を明らかにするだろう。インテルは諸手を挙げてダービッツの到着を待ちわびている。エメルソンとダービッツ(さらにスタンコビッチ)の構成する中盤は、イタリアでは並ぶもののないほど強力なものとなるだろう。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040527-00000005-spnavi-spo.html