【ビエリ弟が豪代表デビュー 夢はW杯での兄弟競演】

サッカーのイタリア代表、クリスチャン・ビエリ(30)の弟マッシミリアーノ(25)が21日、オーストラリア代表としてデビューした。豪快なプレーで「重戦車」の異名を持つ兄と同じく、184センチの大型FW。ワールドカップ(W杯)での“兄弟競演”を夢見ている。
イタリアのサッカー選手だった父ロベルトさんが選手、コーチとして滞在中、シドニーで生まれた。小学校を卒業後、家族とともにイタリアに戻った。このため二重国籍を持っていた。
18歳のころは、兄よりも将来を嘱望されていた。1部リーグ
セリエA)の強豪ユベントスで2試合にベンチ入り。しかしその後は、兄がイタリア代表で活躍する一方、弟はユベントスから期限付きで弱いクラブに貸し出された。ベローナなどを渡り歩いた。
今季はイタリア2部リーグ(セリエB)のナポリで苦闘。ただ、最近5シーズンで決めたゴールは50点を超えた。オーストラリア代表のファリナ監督から誘いがあったときは迷わなかった。「イタリア代表入りが難しいのは分かっていた。世界を代表するストライカーがいる。兄のようにね」
シドニーでのトルコ代表との親善試合が初の舞台だった。0−1の後半から登場したが、劣勢の中でほとんどボールが回ってこなかった。結局、1−3で敗れた。それでもファリナ監督は「彼を投入してから、チームの攻めようという意識が強くなった」と評価した。 2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会のオセアニア2次予選が29日から始まる。「これは大きなチャンス。予選でプレーできれば、いい経験になる」と話す。そして「クリスチャンも応援してくれている。もしW杯で兄と戦うことができたら、どんなに素晴らしいだろう」と続けた。  http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040526-00000026-kyodo_sp-spo.html