【ロベルト・バッジョ「辞めるのはフィジカル面の問題が理由」】

3度のワールドカップセリエAでの19シーズンを経て、ロベルト・バッジョの別れの時がやってきたようだ。
「そう思っている。それが今の私の考えであり、最終的な決定になると思う。よほどの変化があれば別だが、その可能性は極めて低い」
「神のポニーテール」の言葉はサッカー界を大いに揺るがした。これは、バッジョがバカンスのためにアルゼンチンへと向かう前に、ブレッシアの放送局『テレトゥット』の独占インタビューに答えたもので、イタリアでは29日夜に放送された。評論家たちは今、イタリアサッカー界で最高の才能を持ったこの選手の引退を遅らせるため、必死に動こうとしている。
バッジョは今でもボールに対する情熱を失ってはいないとはいえ、ますます悪化しつつあるフィジカルコンディションが彼の引退を決めてしまうことになりそうだ。
「私のキャリアには負傷が大きな影響を及ぼしてきた。ここ数年間はずっと負傷のためバランス良く走ることができなくなっている。バランスが悪ければそれだけ体に負担がかかり、この年齢ではその負担と戦うのがますます難しくなっている」
ロビー・バッジョは引退後に何をするのかまだ決めていない。
「まだそれを言うのは早い。グラウンド上を走れなくなるという考えにまだ頭がなじんでいないんだ。そのうち何かを見つけるだろう。私の人生に新たな価値を与えてくれる何かを」
間もなく暮れようとしている2003年に関しては、一つ心残りな点がある。
「最後にまた背中を痛めてしまったこと。そしてセリエAでの通算ゴール数が196で止まってしまっていることだ。200ゴールを達成して2003年を終えたいと思っていた」
「2003年にはブレシアが3シーズン連続の残留を達成することができた。クラブにとっても街にとっても新記録であり、そのために貢献できたことをうれしく思っている。今の夢はこのチームで4度目の残留を達成することだ」
2003年はカルロ・マッツォーネ(現ボローニャ監督)がブレシアから、すなわちバッジョから離れた年でもあった。
「別れはいつでも悲しいものだが、われわれはプロフェッショナルだ。数百キロ離れたからといって彼への評価や親しく思う気持ちが消えてしまうわけではない」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20031230-00000001-spnavi-spo.html