【ロベルト・バッジョが2004年に現役引退】

ロベルト・バッジョ(36)が決断を口にした。カルドーニョ出身のスーパースターは、ブレシアのテレビ局『テレトゥット』によって数日前に行われた独占インタビューに答え、現在のシーズンが終了する2004年にスパイクを脱ぐ意思を明らかにした。
セリエC1からセリエAまで実に22年間に渡るキャリア。フィオレンティーナからユベントスへの移籍、パサデナでのブラジル戦でのPKの失敗(1994年ワールドカップ米国大会決勝戦)、フィオレンティーナ戦でPKを蹴らなかったこと、ウリビエリやリッピとの確執、2002年ワールドカップに彼を招集しないというトラパットーニの決断など、イタリア全土を揺るがせる騒動には事欠かない選手生活だった。
もちろん、そのキャリアは輝かしい栄光や天才的なプレーにも溢れている。94年ワールドカップにおける復活劇や、フィオレンティーナ在籍時の「マラドーナのような」プレー、90年ワールドカップイタリア大会でのスキラッチ(元ジュビロ磐田)と並んでの活躍、ボローニャでの素晴らしいシーズン、バロンドールの獲得などが彼のキャリアを彩っている。
今ここで終わりを告げるのは、ひざの状態も一つの理由だろう。仏教のおかげで(と言われている)驚異的な回復を見せることもあったが、彼のひざはもはやイタリアのサッカーの激しいリズムには耐えられなくなってしまった。また、イタリア代表のユニホームで今後何かを勝ち取る可能性がないことが確実になったことも理由の一つと考えられる。2002年ワールドカップのメンバーから外され、2004年にトラップが彼を招集することはあり得ない。
最後の目標はセリエAでの通算200ゴール。あとたったの4点である。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20031230-00000000-spnavi-spo.html